プラセンタが美白に効くメカニズム
美白・アンチエイジング成分としてすっかり定着したプラセンタ。
でも、どんな物質でどんなメカニズムで効くのかまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回はプラセンタと美白のメカニズムについてお話しましょう。
プラセンタとは、ズバリ胎盤のこと。 哺乳類がお腹の中で赤ちゃんを育てるときに、血液や酸素・栄養の受け渡しをする器官ですね。 野生の動物はお産で消耗した体力を回復させるために、赤ちゃんと一緒に出てくる胎盤を食べます。
そのくらい栄養が豊富なのです。 ここは細胞を新しく作る働きも持っているので、肌の細胞にもいいというわけでエキスが使われるようになりました。 美白にはどういうメカニズムで働くのかというと、肌のターンオーバーを促します。
肌は内側から新しい細胞が押し上がっていき、外側の古い細胞は垢となって剥がれ落ちていきます。 そのため、内側の力を高めるのが効果的。 ここに働きかけることで肌の新陳代謝を高め、美白をもたらすのです。
より詳しくいうと、プラセンタが持っている「細胞増殖因子」(成長因子、グロース・ファクターとも)を利用しているということになります。 これは文字通り、細胞が生まれ変わるのに必要な成分。
肌のターンオーバーも新しい細胞が生まれることによってもたらされますので、もともとそうした性質を持っているプラセンタは美白やアンチエイジングに最適なのです。
日本の法律ではヒト由来の胎盤を化粧品に使うことができないため、ブタやウマもしくは魚や植物にある胎盤と似た組織のエキスが使われています。 以前はウシが多かったのですが、BSE(狂牛病)問題が起きてからは使われなくなりました。
もしヒトやウシ由来と書かれているものを見つけたら要注意です。 肌を美しくしたいからといって、別の病気や問題が起きてしまっては意味がありませんからね。 ブタのエキスは人間に近く、ウマ由来のエキスはブタより臭いが少ないため、どちらも一長一短というところですね。
羊が使われていることもあるようですが、クセが強いためあまり多数派ではないようです。 特にサプリの場合は味を感じますから、口コミなどで予め臭いに関するものをチェックしておくといいでしょう。