ドイツ人には理解できない美白ケア
日本人女性は、「色白だね」と肌が白いことを褒められるのが嬉しいですよね。
少し前には、若い世代で色黒がブームになった時期もありましたが、現在では美白信仰が強く、スキンケアに努める女性は少なくありません。
そのため、日本の化粧品売り場のほとんどでは、美白化粧品コーナーが設置されていることがあるほどです。 お隣の国韓国でも、女性は白くてきれいな肌の印象がありますし、韓国から日本へケア用品や機器が入ってくることもしばしばありますよね。
世界的に見ても、美白は女性の憧れなのでしょうか。 日本人の視点で見てみると、欧米の白人女性の肌って透き通るような白さで美しく、念入りにお手入れされているような感じがしますよね。
しかし、実際は違うようです。 ヨーロッパなどの白人女性は、褐色信仰が強く、健康的に日焼けした小麦色の肌に憧れているというのです。 そのため、日本人がせっせと美白しているのをみると、どうしてそんなことするんだろうと思うようですよ。
例えばドイツは、ドイツ人の3人に1人が日焼けサロンの利用経験があるほど褐色信仰が強い国です。 小麦色の肌に憧れていることもあってか、ドイツの化粧品売り場には美白やシミ対策の化粧品が売られていないことも多いのです。
また、ドイツというと冬が長く夏が短い気候なため、暖かくなったら公園などで日光浴をして肌を焼く人もいます。 しかし、シミやくすみを作らないために紫外線対策はきちんとされているようです。
美白を維持するために紫外線対策を行う日本人とは目的が違います。 そもそも白人は、日光が弱い高緯度に分布しており、紫外線をあまり浴びないため、体内で生成されるメラニンの量が少なくなっています。
そのため、小麦色の肌に日焼けするのはとても大変なことです。 セレブの間では、小麦色の肌を維持するために、自宅に日焼けマシンを設置したりもしているようですよ。
とくに欧米諸国では日焼けした艶肌は、リゾートで過ごして日焼けした=セレブの象徴ということでもあるので、誰もが憧れるのかもしれません。 白人が褐色の小麦色の肌になりたいのと日本人が透き通るような白い肌になりたいのは互いに、ないものねだりなのかもしれませんね。