グリチルリチン酸2kは本当に美白に効く？
グリチルリチン酸2k（グリチルリチン酸ジカリウム）が美白に良いという口コミを見かける事があります。
なかなか聞き慣れない名前で、どのような成分なのかと疑問に感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
この成分は、いったいどのような効果があり、本当に美白に効くのでしょうか？ グリチルリチン酸2kとは、甘草（かんぞう）という植物から抽出される天然由来の成分を水にとけやすいようにしたものです。
2kと書きますが読み方は、グリチルリチン酸ジカリウムです。 効果は消炎作用、抗アレルギー、女性ホルモン様作用が主です。 これは、ニキビや美白向け基礎化粧品に含まれている事が多い成分です。
その為、美白効果があると噂されるようになったのでしょう。 しかし、残念ながらグリチルリチン酸2k自体にメラニンを抑えるなどの効果は現在のところ認められていません。
美白化粧品に含まれているのは、その他の作用が期待されての事がほとんどです。 実は、この成分はステロイドに似た作用をするとも言われています。
ステロイドは正しく使用すれば効果的な薬であり、それ自体が悪いわけではありませんが、長期間使用すると皮膚が薄くなったり、ゴワゴワとしたりすることがあるため怖い薬というイメージが強くなっていますね。
それにより、グリチルリチン酸2kも危険だと呼びかける口コミも目にする事があります。 しかし、これはステロイドよりも穏やかに作用する為、過敏になる必要はありません。
また、一般に販売されている化粧品では、配合比率が制限されていますから、普通に売られている物を常識の範囲内で使用には安全です。
ただし、化粧品ですので、ステロイドほど強くは無いといっても人によっては肌に合わないことがあるのも事実です。 特に注意したいのは、アトピー肌の人です。
ステロイドがアトピー肌に効果を発揮するように、グリチルリチン酸2kもアトピー肌の炎症を抑えるのに効果的です。 しかし、これは一時的に炎症を抑えているだけであってアトピー自体が改善されたわけではなく、使用をやめると肌リバウンドをおこし、肌荒れを起こしてしまうことも…。
もちろん、この成分が配合されているものが悪いというわけではありません。 必要以上に不安を煽る情報を目にする事がありますが、上記でも述べたように、一般に販売されている化粧品は多くの方が安全に使用できるようになっています。
