シミケアで個人輸入は気をつけたい
シミに悩んでいると、いろいろなコスメを試したくなりますよね。
中には輸入品を使ってみようと考えている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、個人輸入に踏み切る前に気をつけておきたいことがいくつかあります。
それは、コスメや薬に使える成分・配合については国際的な基準がないということです。 これだけではわかりづらいので、具体例を一つ挙げましょう。
シミや美白に効くと有名なハイドロキノンですが、これは日本では化粧品に使うことは法律で禁止されていました。 使いたければ、医師・薬剤師の指導の下できちんと用法・用量を守らなければならなかったのです。
しかし、アメリカだとハイドロキノンは市販のサプリにもガンガン使われていたのです。 これはひとえに、法律が違うため。 なぜ違うのかというと、国ごとに民族が違うので、肌質が異なってくるからです。
肌質が変われば、強力な成分への耐性や副作用の出方なども変わりますよね。 ですから、西洋系の民族やその混血が多いアメリカ人と、ほぼ単一民族に近い東洋人である日本の人では、同じコスメや薬を使っても、同じ結果になるとは考えにくいのです。
個人輸入ではこうした点がおろそかになりがちなため、あまり勧められないのです。 シミを早く消したいという気持ちはもっともですが、そのために別の肌トラブルを起こしてしまっては意味がありませんよね。
例としてアメリカを挙げましたが、他の国では精製度の低い成分が使われていたり、鉛など肌に良くないものが混ざっていたりする粗悪な化粧品もままあります。 でも、素人目には見分けがつきませんから、うっかり使ってから手遅れに……ということもありえるのです。
ですから、「どうしても海外ブランドがいい!」という場合は、海外メーカーが日本人向けに研究・開発しているものを使ったほうが安全でしょう。 シャネルやエスティローダーなど、大手ブランドにあります。
シミや美白とは直接関係ありませんが、香料をあまり好まない日本人向けに香りを弱めているものもあるそうですよ。 結構細かいところまで気を遣って作っているのですね。
輸入品を使う際は、こうした日本人向けの配慮がされている製品かどうか、信頼できるメーカーのものなのかといったことを十分に調べてからのほうがよさそうです。