皮膚の一部が盛り上がって膨らむシミの正体
顔などにできるシミには凸凹がなく、皮膚がそのまま染まったようなものが多いですが、中には皮膚の一部が盛り上がって膨らむシミもあります。
こうしたシミは老人性いぼ(脂漏性角化症)と呼ばれていて、一種の老化現象と言われています。
老人性いぼが膨らむのは皮膚細胞が増殖したからです。 皮膚ガンも老人性いぼと同じく皮膚が膨らむので、一見区別はつきにくいです。
老人性いぼは良性の腫瘍なのでそのままにしておいても体に害はないのですが、皮膚ガンの場合は放置しておいたら悪化して命にかかわりますので、皮膚が膨らんでいたら病院で検査してもらうのをおすすめします。
老人性という名前ですが、老人性いぼは若い方にもできます。 老人性いぼの原因は紫外線で、何度も繰り返し紫外線を浴びているうちに皮膚細胞が反応して増殖してしまうのです。 色は老人性いぼによって様々です。 黒色のいぼもあれば、褐色のものもあります。
老人性いぼはいぼですので、触りすぎると別の場所にもできてしまいます。 皮膚ガンである可能性もありますので、皮膚の一部が膨らんでいるのを見つけたらなるべく触らないようにしましょう。
治療方法としては皮膚科での医療用ハサミや炭酸ガスレーザーや冷凍凝固法などがあります。 医療法ハサミを用いた除去法は麻酔をしませんので多少痛みはありますが、いぼそのものを取り除くので綺麗に除去できますよ。
痛みが気になる方は炭酸ガスレーザー治療の方がいいかもしれません。 炭酸ガスレーザーは麻酔をしますので痛みがありません。
冷凍凝固治療は液体窒素を使っていぼの細胞を冷やして壊死させる治療です。 これは医療法ハサミやレーザーのようにすぐに除去できるわけではありませんので、数回治療に通わなければいけません。
老人性いぼの除去治療は保険が適用される病院もあれば、保険適用外の病院もありますので、保険が利くかどうか確認してから手術を受けましょう。 自宅でもできるものとしてはイボコロリなどがあります。
老人性いぼを除去しても、再発する可能性はあります。 老人性いぼは紫外線によって増殖しますので、日焼け止めをこまめに塗ったり日傘をさしたりなどして紫外線があたらないよう気をつけましょう。