シミができる仕組みをおさらい
何となくシミには紫外線が悪いと知っていても、実際には詳しいことは分からないという人も多いのではないでしょうか?
ここでは、シミのできる仕組みをおさらいしてみましょう。
肌の構造
シミの発生する仕組みを知る前には、まず肌の構造を知らなくてはなりません。 肌は大きく分けると表皮、真皮、皮下組織に分かれますが、そのうちターンオーバーやメラニンといった通常のシミに関わるのは、表皮部分です。表皮も断面は一番底から基底層、有棘層、顆粒層、角質層に分かれています。 基底層で新しい皮膚細胞が生まれて、だんだん上に押し上げられ、最後は垢となって剥がれ落ちます。 このサイクルが、ターンオーバーといいます。
紫外線を浴びると、表皮の一番奥にある基底層でメラノサイトがメラニンを生成します。 ターンオーバーが正常なら古くなった皮膚細胞と一緒に排出されるので、シミにはなりません。
ところが、加齢や不規則な生活などでターンオーバーが長くなったり乱れたりすると、メラニンが上手く排出されず沈着してしまいます。
もしくはたくさん紫外線を浴び過ぎてメラニンが多く生成されてしまったために、排出できなかったということも。 上手く排出されずに残ってしまったメラニンは沈着し、シミになってしまうのです。
通常のシミとは違うアザ
紫外線や外的刺激などによって発生するメラニンは基底層で発生するので、ターンオーバーを促せばだんだんと薄くなります。 しかし、母斑と呼ばれるものは、できる仕組みが違います。母斑は表皮の下の真皮層でメラノサイトが増殖するので、自然な肌のターンオーバーだけでは薄くなることはありません。 このような場合、レーザーを照射して真皮層までパワーを送って軽く火傷を起こさせ、強制的に肌を回復させてシミを除去します。