隆起したシミのレーザー治療方法
シミは平らなものから、隆起したものまで様々です。
隆起したシミは脂漏性角化症と呼ばれるものがほとんどです。
最初は薄いシミだったのに、歳を取るとともにほんの少し隆起してくるようになることがあります。
ひどい場合は、イボのように大きく盛り上がったものまであります。
イボのようになっている場合は切除手術をすることが多いですが、ほんの少し隆起しているぐらいならシミの範囲になり、レーザー治療をすることが多いです。 いったいどのようなレーザーを使うのでしょうか?
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、二酸化炭素を用いる気体ノレーザーです。 Co2レーザーと呼ぶこともありますね。 波長は9.4〜10.6マイクロメートルで赤外線を発し、かなり高出力なのが特徴です。切開時のように出血することなく、患部の深さに応じて切開したり掘ったりできます。 平たい一般的なシミならルビレーザーを用いることもありますが、脂漏性角化症はこの炭酸ガスを用いることが一般出来です。
術前に気を付けないといけないこと
大きな手術のときのように、食事制限をする必要はありませんが、日焼けや紫外線は避ける必要があります。 顔にメイクをしてクリニックに行ってもいいですが、照射前はクレンジングをします。痛みはゴムで弾かれたようと表現されますが、患部が大きければ結構強い痛みを伴いますので、その場合には麻酔クリームや局所麻酔をして照射を行います。 1回で取れない場合は数回通わなければいけませんが、2・3ヶ月以上開けなければなりません。
術後に気を付けないといけないこと
炭酸ガスレーザー照射後は皮膚がやけどを起こしたような状態なので、バリア機能が弱まっています。 肌が落ち着くまでは消毒と薬の塗布が必要です。 術後はより一層紫外線対策に気をつけて、日焼けをしないようにして下さい。通常なら1週間から2週間で回復しますが、大きな患部ならもっと時間がかかります。 その間はテープで保護しなくてはいけませんので、目立ちます。 術後の養生をしっかり行うかどうかで、その後のシミの再発や肌トラブルの発生が違ってきます。 キレイに治すためにも、術後は慎重に手入れするようにしましょう。