お肌のターンオーバーでシミがはがれる?
シールを剥がすようにシミもはがれるといいですね。
シミを薄くするには、お肌のターンオーバーが関わってきます。
ターンオーバーが活発になればシミもはがれると言いますが、そもそもターンオーバーとはいったいどのようなことなのでしょうか?
お肌のターンオーバーとは?
ターンオーバーとは、入れ替わりなどを意味する言葉です。 つまり、お肌のターンオーバーとは皮膚組織の入れ替わりを意味するのです。 常に皮膚細胞は入れ替わっているので、ガチガチに固まらず瑞々しいままでいられるのです。まず、皮膚の断面構造を想像してみて下さい。 皮膚は大きく分けると、表面側から表皮・真皮・皮下組織という構造になっています。 そのうち頻繁に組織の入れ替わりがあるのが、表皮部分です。
表皮の断面を見てみると、表面側から角質層・顆粒層・有棘層・基底層という構造になっています。 表皮の一番底の基底層がどんどん上に押し上げられ、最終的には垢になって剥がれおちます。
そして基底層では、また新しい表皮細胞が作られます。 このサイクルを約28周期で繰り返し、このサイクルのことをお肌のターンオーバーと呼ぶのです。
シミがはがれる仕組み
肌が紫外線を浴びると、表皮の一番奥の組織である基底層で、メラニン色素が作られます。 メラニン色素がそのまま肌の中に残った状態ならシミになりますが、肌細胞と一緒にはがれ落ちれば、シミになりません。ところが、加齢やストレス、ホルモンバランスの低下、喫煙習慣などの影響により、お肌のターンオーバーは乱れたり、周期が長くなったりします。 すると発生したメラニン色素をうまく排出できず、シミとして定着してしまうのです。
シミ治療薬として処方される薬には、このメラニンを抑制したり排出したりする働きがあります。 薄いシミならターンオーバーを促す治療で解消できますが、頑固なシミだとそれだけではうまくいかないこともあります。
深い部分まで沈着したシミなどは、医療レーザーなどを用いて軽い火傷を起こし、カサブタとなってはがれるようにする治療方法があります。 治療には非常に長期間を要しますしリスクもあるので、十分に検討してから受けるようにしましょう。