生薬にも美白に効くものがある
生薬とは、植物などの天然材料から成分を生成せずに使う薬のこと。
ハーブで例えると、エキスを搾り出さずに葉っぱのまま乾燥させたり、すりつぶして使ったりすれば生薬ということになります。
「しょうやく」と読むことが多いですが、「きぐすり」という読み方もあります。 漢方薬は生薬を何種類か調合したもので、漢方薬から見れば生薬は薬のもと。 そのため、江戸時代くらいまでは「薬種」とも呼んでいました。
中国ではなんと1500年も前から美容のために使われていたそうで、当時の医学書にも200種類近い化粧水やクリームの配合が記載されていたとか。 そんなに昔からから女性は美白やシミ・ソバカスに悩んでいて、何とかしようとしていたのですね。
美白に良いとされているものもたくさんあります。 中には「○○エキス」という形で化粧水などに使われているものも。 名前を見れば、「あ、これがそうなんだ!」と思うかもしれませんね。
例えばユキノシタ。 その名の通り雪が降るような季節でもその下で元気に生えているような、生命力の強い植物です。 シクラメンの葉っぱとよく似ているので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
他にもトウキやシャクヤク、ハーブのローズマリーなど、市販の化粧水等で使われているものが結構あります。 手作りコスメの材料を扱っているお店では、こうした生薬のエキスも売られています。
オーガニックコスメや手作りコスメに興味のある方は、一度調べてみてはいかがでしょうか。 複数使う場合は組み合わせによっては沈殿物ができ、効果が半減してしまう可能性もあるので予めチェックしておくといいでしょう。
最近は通販や少量でも販売してくれるショップが出てきたので、以前よりも一般人が手に取る機会が増えてきています。抽出方法なども詳しく解説されているサイトがありますし、敷居が低くなりました。
市販コスメでなかなか美白効果が感じられないという場合は、取り入れてみてもいいかもしれません。 注意したいのは、大量に使えば絶対効果があるわけではないということ。
沈殿物などもその一つです。 まずはユキノシタとクジンなど、オーソドックスな組み合わせから試してみるのがいいでしょう。 なかなか奥深い世界ですから、ハマると楽しいですよ。