シミに効く炭酸ガスレーザーを使った治療法
シミを、実際にクリニックで治療したという女性も少なくはありません。
一体クリニックでは、どのような治療が施されるのでしょうか。
広く知られているのが、炭酸ガスレーザーを使った治療法です。
用いられる炭酸ガスレーザーとは、吸収した水分を熱エネルギーに転換するという性質を活用した医療機器です。 普段の生活では、まずあまり聞く事のない名前かもしれません。
しかし医療の世界では、とてもポピュラーな医療機器として色々なクリニックで利用されています。 その為、この治療法でシミを消したという女性は多いのではないでしょうか。
炭酸ガスレーザーで、どのようにシミが消えるのでしょうか。 まず、細胞に含まれている水分を吸収します。 続いて、その水分を蒸散させる事によって、組織を破壊し、除去するのです。
こうした治療法は、シミ以外の治療にも用いられています。 例えば、いぼ、ほくろ、ニキビなどの治療法としても有効とされています。 ただし、老人斑の治療については、注意が必要です。
もし、平らな状態の老人斑ならば、Qスイッチレーザーの方が、治療法として適しているでしょう。 その代わり、盛り上がった状態で厚みのある老人斑には、炭酸ガスレーザーが効果的です。
盛り上がって厚みのある老人斑は、脂漏性角化症と呼ばれています。 脂漏性角化症は、老人斑が変化したものであり、良性の腫瘍です。 盛り上がっていて厚みのあるその形状が、いぼの様にも見える事から、老人性いぼという名前で呼ばれるケースも珍しくはありません。
基本的に、炭酸ガスレーザーを使った治療は1度の照射で終了します。 しかし、脂漏性角化症の場合、患部の根が深いケースがあります。 患部の根が深い場合は、数回に分けて照射する事もあります。
また、治療の際には局所麻酔を行うのも基本と言われています。 ただし、範囲が小さい場合には局所麻酔ではなく、アイス冷却などで対応する事もあるそうです。 痛みもなく、出血もないのでシミを消すには持って来いの方法ですが、アフターケアは重要です。
最低でも10日以上は、患部を紫外線に当てないようにしましょう。 ガーゼを当てる、テーピングを巻くといった方法で、患部をガードして下さい。 ガードする期間が長いほど、綺麗に完治すると言われているので、あまり早急に患部を紫外線に当てるようなマネはやめましょう。
