シミが盛り上がってきたら脂漏性角化症
シミは平らなものだというイメージがありますが、だんだん盛り上がってきたなんてこともありますね。
このような場合、いったいどのようなことが考えられるのでしょうか?
脂漏性角化症とは
最初は平らな茶色のシミだったのが少しずつ盛り上がってきたら、脂漏性角化症かもしれません。 皮膚の老化現象で、良性なので心配することはありません。発生する場所は主に顔や頭ですが、全身至るところにできます。 最初は小さなものでも、だんだんと大きくなってしまいます。 色も茶色だけではなく、黒くなることがあります。 表面はザラザラしていることがほとんどです。
肌の老化現象ということもあり、別名年寄りイボと呼ぶこともあります。 しかし、高齢者だけにできるものでもありません。 20代でも脂漏性角化症になることがあるので、油断は禁物です。
原因は遺伝、肌の老化以外にも、紫外線が考えられます。 紫外線を浴びる機会が多い人は、肌の老化スピードを速めてしまいます。
間違えやすい悪性腫瘍もある
脂漏性角化症自体は良性で見た目さえ気にしなければ心配するものでもないのですが、悪性腫瘍を脂漏性角化症と間違えてしまう場合もあります。もし悪性腫瘍なら、転移してしまう前に速やかに治療をしなくてはいけません。 急に盛り上がってきた、形がいびつ、大きくなったという症状があれば、皮膚科を受診することをオススメします。
治療法
顔の目立つ部分にあって気になる、もしくは突起が大きいために、引っかいてケガする危険性がある場合は治療に踏み切っても良いでしょう。 脂漏性角化症の治療法は、普通のシミと同じくレーザー治療を用いることが多いです。突起が小さければレーザー治療でもいいのですが、大きければ切開手術も必要になります。 また、最近良く行われるのが、凍結療法と呼ばれるものです。 液体窒素を使用して脂漏性角化症を凍らせて除去する治療法で、麻酔も必要無いメリットがあります。
液体窒素による凍結療法をすると、1週間ぐらいで患部が剥がれ落ちてきます。 患部の観察をしなくてはいけませんので、週1回のペースで通院が必要になります。
ただし、深い部分までは取れないので、必ずしも液体窒素による凍結療法ができるとは限りません。 どの治療法がいいのかは、医師と相談した上で決めましょう。