肌の細胞分裂が活発だとシミが消えやすい
シミができるメカニズムについて、一般的に年齢を重ねると増えることが知られています。
肌には表面の表皮と血管が通っている内側の真皮があり、普段手で触ることができる部分は、表皮の角質層と呼ばれます。
角質は肌の一番古い細胞で、いずれ垢となって剥がれ落ちます。
角質層の下には更に二つの層があり、表皮の一番下には基底層というものがあり、ここで表皮の細胞を作りだしています。 新陳代謝により、古くなった細胞は角質層に押し上げられ、最後は垢となって剥がれ落ちます。
よく肌のターンオーバーと言われますが、肌の細胞分裂が活発であれば、シミが出ても消えやすく、キズ跡も早くに治ります。
しかし、細胞分裂が活発でないと、シミを作り出すメラニン色素が真皮に沈着し、なかなか消えずに残ってしまいます。 年齢を重ねると、肌の細胞分裂が衰えるために起こります。
シミは加齢によって起きる以外にも、紫外線を始めとしたダメージや身体、心の不調が原因でできます。 ダメージが大きくて、肌の持つ防御能力を超えるときや、身体、心の不調が心身に重大な悪影響を及ぼすときに、肌を守るために大量のメラニン色素の生産が始まると考えられています。
細胞分裂によって、メラニンは周囲の表皮細胞に拡がり、最後は表皮に押し上げられて角質と一緒に剥がれ落ちますが、表皮中のメラニン量が減少しないように、表皮の基底層では大量のメラニンを生産し続けているという状況が繰り返されます。
この状態を変えるには、紫外線を始めとしたダメージを少なくすること、身体や心の調和を心がけることによって、少なくとも一年間は、肌に大丈夫という合図を送る必要があります。
そうすれば、表皮の基底層で続いていたメラニンの異常生産が止まり、通常の状態になりますので、後は肌のターンオーバー、新陳代謝によって自然に消えているのに気づくと思います。 シミの真ん中に白い筋が入って、分裂しているようになれば、それが合図です。
