加齢とともにぶつぶつしたシミが現れる
シミにはいろんな種類があります。
加齢とともに、ぶつぶつしたシミが現れることがありますが、これは脂漏性角化症というものです。
脂漏性角化症は40代でできやすいシミのひとつですが、早い人では20代で発症する場合もあります。
脂漏性角化症が若いうちにできてしまう場合は、遺伝的なことが原因だと言われています。 とくに紫外線などの外部からの刺激に弱い敏感肌の人に多く見られる症状でもあります。
遺伝が原因でも、若いうちから日々の紫外線対策や充分な保湿などをしっかりしておくことができれば、脂漏性角化症を防ぐことができるので、諦めずにケアすることをおすすめします。
脂漏性角化症は、加齢によって肌のターンオーバーが遅くなることや、長い人生のなかで浴び続けた紫外線の影響で蓄積したメラニンによる老人性色素斑の一種です。 老人性色素斑が盛り上がって硬いぶつぶつになったものが脂漏性角化症です。
肌の老化が原因なので、60代の80％の方にできるとも言われています。 できやすいのは、日に当たりやすい頬やこめかみで、顔だけでなく、頭や身体にできることもあります。
最初はぶつぶつした小さいものですが、放っておくと徐々に大きくなってイボのようになってしまうこともあります。 脂漏性角化症の有効な治療には、レーザー治療が行われます。
行われるレーザー治療にはいくつか種類があり、症状に合わせていくつかのレーザーが組み合わせて行われる場合もあります。
ぶつぶつと肌が盛り上がっている部分の細胞を取り除くのに利用されるのは、炭酸ガスレーザーです。 皮膚の表面を薄く削り取る施術なので、肌を軽くすりむいた程度の傷で手術痕が残りにくい方法です。
脂漏性角化症の施術では、老人性色素斑が同時にできている可能性もあります。 そんな場合には、アレキサンドライトレーザーやQスイッチYAGレーザーなどと炭酸ガスレーザーを使い分けて施術が行われます。
また、ぶつぶつが大きくイボのような状態であれば、イボ治療で有名な液体窒素の冷凍療法が行われます。 この方法は肌から出っ張った皮膚を液体窒素で凍らせて取り除く方法です。
肌の状態によっては、何度か施術を受けなければならない場合もあり、炭酸ガスレーザーに比べると痕が残ってしまうこともあるようです。
もし脂漏性角化症の施術を受けるのなら、事前に担当の医師としっかりと相談して、自分の肌に合った施術方法を選ぶようにしましょう。
