膨れるタイプのシミってどんなもの?
シミというと、どんなものを真っ先にイメージするでしょうか?
茶色っぽくて丸い点のようなもの、と答える人が多いですよね。
ですが、なんと膨れるタイプのものもあるのです。
それは脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)と呼ばれるタイプ。 厳密ではシミではなく良性腫瘍(できもの)なのですが、最近では「膨れるシミ」として紹介されていることも多いようです。
「老人性角化腫」(ろうじんせいかくかしゅ)とも呼ばれる通り、加齢によってできるもので、顔だけでなく全身にできる可能性があります。 治療しなくても特に悪さをするものではありませんし、痛みもないので放置しても問題はありません。
しかし、やはり顔や耳、首周りなど人目につく場所にできてしまうと、目立つので治療を考える人も多いです。 中には耳の外側にできて、耳掃除がしづらくなってしまったというケースもあります。
皮膚科のレーザー治療で切除することができますので、取りたい場合は相談してみましょう。 昔は放置している人が多かったのですが、最近はシニアの方も治療を選ぶ人が多いのだそうです。
または、シミの下に違うものができている可能性もあります。 ニキビ・粉瘤(ふんりゅう)・炎症などです。 実は皮膚トラブルというのは、同時に違うものを発症しているケースが少なくありません。
例としてわかりやすいのはクマでしょうか。 「ものすごく濃いクマだと思っていたら、青クマと茶クマが重なっていた」なんて話を聞いたことはありませんか? それと同じで、シミの下に何かが隠れていて膨れるというケースもあるのです。
ちなみに粉瘤というのは皮膚が毛穴に落ち込んで袋状になり、そこに垢や皮脂がたまってしまったもののこと。 これも全身どこにでもできますので、顔にできてもおかしくはありません。
無理に潰したりすると細菌感染を起こすこともありますので、「段々膨らみが大きくなっている気がする」という場合は皮膚科で処置してもらいましょう。
どのケースであっても、素人目にはどれが何なのか判断しづらいですから、「膨らんでるかな?」と思った場合は早めに皮膚科へ行ったほうが賢明です。 中にはがん化してしまうものもありますので、早めの対処が肝心です。