シミにトランサミンが効果あるってホント?
トランサミンは皮膚科で処方されるシミ治療薬の一種です。
他に肝斑、老人性色素班、炎症後色素沈着などの皮膚疾患にも効果があります。
薬というと副作用が心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、子供用風邪薬にも使われるくらい安全性の高い成分なので安心です。
もちろん、全ての人に副作用がないというわけではないので、以前にそれらしい症状が出たような場合には注意が必要です。 また、止血作用がある成分なので、脳梗塞など血栓が起きる病気を経験した方は使わないほうが無難でしょう。
これは内服薬の場合ですので、内服薬以外の外用薬(塗り薬)や、化粧品として使う分にはほぼ心配ないとしている医師が多いようです。 どうしても気になる方は、やはり皮膚科や美容外科など、専門医の判断を仰いでくださいね。
ちなみに、トランサミンは肝班の薬として有名なトランシーノにも「トラネキサム酸」という名前で入っています。 皮膚科で処方される内服薬のときとの違いは二つ。 1錠あたりの含有量は多い皮膚科のほうが多いこと。
トランシーノには他の成分も含まれており、総合的な効果として肝班を薄くしていくということです。 皮膚科の場合はより効果を高めるため、他にビタミンC錠が処方されることが多いようですね。
どちらを選ぶかは皮膚科に通えるかどうかがカギになるかもしれません。 トランシーノは肝班専用ということになっていますが、成分的には他のシミにも効くのではないかという人もいます。
ただし、価格は皮膚科で処方してもらうほうが若干安くなります。 また、第1類医薬品ですので、処方箋がいらないとはいえ薬剤師がいるところでないと買えません。
副作用に関しては、メーカー側としては「トランシーノでトランサミンのような影響は出ない」と説明しているようです。 ですが、55歳以上の方は医師・薬剤師に相談することが推奨されています。 こうしていろいろな点を比較してみると、一長一短というところですね。
近くに薬剤師のいる店舗があるならトランシーノ、通いやすい皮膚科があってシミを詳しく診断してもらいたい場合はトランサミンを処方してもらうようにすれば良いのではないでしょうか。 どちらも安価とはいえないので、よく考えて決めてくださいね。