胸にできる赤いシミの原因と特徴
今まで何もなかったのに、突然胸に赤いシミのようなものができてしまったということはありませんか。
こうしたシミはあせもなどの衛生面や食生活、生活習慣を改善すればよくなるものもありますが、病気が原因で起こる場合もありますので注意する必要があります。
胸にできる赤いシミにはいくつか原因があります。 一つは癜風(でんぷう)菌という皮膚や毛穴に常在している細菌(カビ)によって起こる癜風という症状。 カビというと不安に思われる方もいるかもしれませんが、癜風菌は誰にでも肌に存在している菌なので安心してくださいね。
癜風は赤いシミのような黒色癜風と白っぽく脱色したような白色癜風があります。 シミのようなものを擦るとフケのような白いものがでるのが特徴です。
癜風は誰にでも起こる症状ですが、肥満の方や汗っかきの方、ステロイド薬を服用している方に発生しやすいと言われています。 年齢層としては若い成人男性が多いですが、子供から高齢者の方までの老若男女全ての人に起こる可能性があります。
治療法は基本的にイミダゾール系の外用薬を使用します。 患者さんの体質や医師の治療方針によっては内服薬を使うこともありますね。
もうひとつの原因が手掌紅斑と呼ばれるものです。 手掌紅斑という名前の通り、手のひらに起こる症状ですが、それが胸にできるケースもあります。
特徴としては指の付け根から手のひらにかけて赤い斑点のようなシミができたり、胸にクモが足を広げたように赤いシミが広がったりします。
人によっては肥満でない男性の方なのに女性のように胸が膨らんだり、乳首が黒ずんだりすることもあります。 原因は肝臓の処理能力の低下によって起こると考えられています。
肝臓のはたらきが鈍ることによって女性ホルモンが正しく処理されずに増えてしまいます。 増殖した女性ホルモンは血液中に流れ込み、血管が膨張して皮膚に赤い斑点のようなものが現れたりするのです。
手掌紅斑は肝硬変や脂肪肝の方に起こることが多いです。 また、妊娠中の方も女性ホルモンが夥多になることがありますので、手掌紅斑が現れることもあります。 手掌紅斑には複数原因がありますし、自分で判断するのは難しいですので、病院にいって診断してもらいましょう。