抗がん剤はシミに影響があるのか
がんの治療法で一般的なのが、抗がん剤治療です。
抗がん剤はガン細胞の増殖を防ぐ働きがあるのですが、治療を始めてシミができたという人も多いものです。
抗がん剤とシミの発生は、何か関係があるのでしょうか？
出方は人それぞれ
元々あったシミやほくろが目立つようになったという人もいれば、増えた、そばかすができた、新しいシミができたと表れ方は人それぞれです。 他にも、顔全体が黒くなった、爪が黒くなったという症状を訴える人もいます。
メラノサイトが刺激される
抗がん剤治療でシミができてしまう原因として考えられるのは、メラノサイトへの刺激ではないかと考えられます。 メラノサイトはシミの元であるメラニンを生成するところなので、刺激されれば当然シミも増えてしまいます。 抗がん剤の副作用として、色素沈着があることは認められています。
ホルモンバランスの乱れのせいでできたシミ
ホルモンバランスが乱れて、肝斑ができてしまう人もいます。 両目の下辺りに左右対称のシミができたら、肝斑を疑いましょう。 ホルモン剤を服用している人に良く見られます。 目立つと治療したくなりますが、肝斑はレーザーも良くありませんし、内服薬もガン治療中は避けた方が良いでしょう。
シミができたら迷わず相談
抗がん剤治療中はシミを増殖させないためにも、紫外線対策はしっかりとしましょう。 紫外線対策を怠ったために、作らないでいいシミができてしまう場合もあります。 また、皮膚を保湿することも、あらゆる肌トラブルを避けるには必要なことです。シミが抗がん剤によるものなら、治療が終われば徐々に良くなることも多いです。 だから、シミが嫌だからと言って、抗がん剤の投与を渋るのは禁物です。 治療中でも目立つシミは、コンシーラーなどでカバーするのも良いでしょう。
全体的なくすみがきになるなら、コントロールカラーを使用します。 外出時にメイクをしっかりするのは、紫外線対策にもなりますよ。 爪の変色は、マニキュアでカバーすれば気にならなくなり、気分も明るくなりますね。
もしがん治療が終わってシミが改善されなければ、迷わずシミ治療について医師に相談しましょう。 シミの治療法はたくさんあるので、がんの治療が終わってから考えても大丈夫ですよ。
