イボのようなシミの日光角化症
イボのようなシミが出来た事はありませんか?
これらの多くが、脂漏性角化症と呼ばれる症状です。
脂漏性角化症は、老化によって起こる事がほとんどなので、老人性イボという別名がつけられているほどです。
また、脂漏性角化症は遺伝によっても起こる事が確認されています。
脂漏性角化症の場合、放っておいてもあまり問題はありません。 ただし、イボのようなシミの中でも、日光角化症の場合は、放っておくと危険があります。
日光角化症も、脂漏性角化症と同じように長年の紫外線によるダメージによって起こるものです。 また、こちらも同様に遺伝によって起こる事も確認されています。
これだけだと、あまり危険があるように思えないでしょう。 しかし、日光角化症は皮膚がんの一種である有棘細胞がんになる可能性があるのです。
この有棘細胞がんは、皮膚がんの中で基底細胞がんに次いで多く見られるものとして知られています。 悪性度はそれほど高くなく、進行もがんの中ではゆっくりとしています。 しかし、臓器やリンパ節に転移する事があるので、転移が起きると治療が困難になります。
イボのようなシミが、日光角化症かどうかは専門である皮膚科医でも判断を下すのが難しいと言われています。 その為、レーザー治療のような美容行為で取り除く事を勧められるケースも珍しくはありません。 また、塗り薬を処方されるケースもあるそうです。
ちなみに日光角化症の場合、塗り薬を塗っても改善する事はありません。 赤や茶色のいびつな形をした1cm程度のシミが出来た場合、皮膚がんに詳しい専門医に相談する事をオススメします。 そして、かさぶたができてかさぶたが取れる度に出血する場合も、速やかに専門医に足を運びましょう。