美白化粧品による白斑被害への学会の対応|顔のシミ取り化粧品の口コミランキング

美白化粧品による白斑被害への学会の対応

カネボウ化粧品が販売した美白化粧品による、白斑の被害を覚えている方は多いでしょう。 これを受けて、診断方法や治療方法の検討を進めたのが、日本皮膚学会の特別委員会です。

 

特別委員会が作成したQ&Aは、日本皮膚学会のホームページから誰でも閲覧する事が出来ます。 このQ&Aでは、様々な疑問を解決する事が出来ます。

 

例えば、何故ロデドノールを配合した美白化粧品で、白斑が起こるのか?といった疑問です。 Q&Aによると、繰り返しロドデノールを配合した美白化粧品を使用する事で、メラノサイトでチロシンとロドデノールの取り違えが起こる事が原因と説明されています。

 

そもそもチロシンは、メラニン色素を生成する為の材料であるアミノ酸です。 そしてチロシナーゼと呼ばれる酵素が、チロシンを使ってメラニン色素を生成していくのです。

 

しかし、チロシンと間違ってロドデノールが使用されるとメラニン色素ではなく、ロドデノール代謝物が生成される事になるのです。 ロドデノール代謝物が過剰に生成されると、細胞障害が起こります。

 

この細胞障害が起こると、メラノサイトの機能も低下する事がわかっています。 そこに、何らかの要素が加わると、機能が低下したメラノサイトが消失もしくは減少すると言われています。 これが、現段階でわかっている、ロドデノールと白斑の関係性です。

 

何らかの要素とは何なのか?と気になる方もいるはずです。 残念ながらまだ、その何らかの要素が何であるのかは、解明されていません。 カネボウ化粧品によると、ロドデノールを配合した美白化粧品を使っていた人のおよそ2%に白斑が生じたとされています。

 

つまり、およそ98%の人は白斑が生じる事はなかったと言えます。 その為、特別委員会はこうした差はどうして生じたのか?という観点から、要素の解明に努めています。

 

また、白斑は治療できるのか?という点が気になる方も多いでしょう。 美白化粧品の使用を中止し、専門医で治療を行った方の多くが、白く抜け落ちる範囲の面積を縮小させています。 しかし中には、変わらないという方や、増加しているという方もいます。

 

その為、専門医での治療を継続し、症状を観察していく必要があると言えるでしょう。 今回の被害で何か気になる事があれば、日本皮膚学会のホームページにアクセスして、是非このQ&Aを閲覧してみて下さい。