シミは一体どこからやってくるのか
シミは、一体どこからやってくるのでしょうか。
気がつけば出来ているという方も多く、どこからともなくやってくるものと考えている方もいるようです。
そもそもシミとは、メラニン色素が蓄積される事によって、他の部位よりも皮膚の色が濃く見える部分の事です。 肌は紫外線による刺激を受けると、皮膚の内部にあるメラノサイトが活性化します。
メラノサイトが活性化すると、メラニン色素を多く作り出し、皮膚を黒くしてしまいます。 こうした流れが、一般的に日焼けと呼ばれているものの仕組みです。
例え日焼けが起こったとしても、肌はターンオーバーを行っているので、いずれは剥がれ落ちます。 つまり肌は、このターンオーバーで常に健康的な状態と、肌の色を一定にキープしているのです。
しかし、紫外線による刺激が長年蓄積されると、常にメラニン色素が多く作り出されてしまうようになります。 その結果、肌のターンオーバーの周期にも、乱れが見られるようになるのです。
そうすると、メラニン色素は剥がれ落ちる事無く、皮膚の内部に留まって、シミになってしまいます。 肌のターンオーバーでは、表皮となる角化細胞は基底層で誕生します。 そして、角層になるようにおよそ4週間かけて、変わりながら肌表面へと押し上げられて行きます。
角層細胞となった後は、保湿、バリアといった機能を引き受けます。 それからおよそ2週間後には、メラニン色素や垢と一緒に剥がれ落ちます。 これが、肌のターンオーバーの仕組みです。
肌の仕組みを知れば知るほど、シミがどこからともなくやって来るものではない事が、よく分かるでしょう。 そこでまずは、紫外線による刺激を防ぐようにしましょう。
その為の対策としては、日常的に日焼け止めを使用する事が挙げられます。 夏場だけ日焼け止めを使用しているという方もいますが、それでは不十分です。 何故なら紫外線は、季節を問わず1年中降り注いでいるものだからです。
確かに紫外線の量は、夏場にピークを迎え、冬場は減少傾向にあります。 だからといって、ゼロになるという事はなく、冬場でも降り注いでいる事には変わりはありません。
また、雨の日なら大丈夫と考える方もいますが、これも間違いです。 雨の日でも晴れの日のおよそ20％程度、曇りの日でも晴れの日のおよそ65％の紫外線が降り注いでいるので、季節や天候を問わず日焼け止めを使用しましょう。
