肝臓の働きの低下とシミの関係性とは
肝機能が低下すると、肌トラブルが起こりやすくなる事をご存知でしょうか。
食事から摂取した栄養素のほとんどは、小腸で吸収されて血管へと入ります。
そして、血液の流れに乗って肝臓へと運ばれていくのです。
肝臓では、体内に不要な物質を分解する事で、無害化します。 ここで分解できない物質は、血液の流れで腎臓へと送り、分別を行います。 なお、最終的に体内に不要と判断されたものは、体外へと排出されていきます。
現代人は、添加物を多く含む食品の摂取や、過剰なアルコールの摂取など、乱れた食生活を送りがちです。 肝臓は、こうして摂取した体内に不要な物質を、黙々と分解してくれています。
しかし、あまりにも摂取量が多くなると、それだけ肝臓に負担をかける事になるのです。 ただ、静かなる臓器という別名が表す通り、不調をきたしても症状が現れにくいのが特徴です。
その為、実際に肌トラブルが起こるまで、不調をきたしている事に気がつかないケースも少なくありません。 肝機能の低下で起こる肌トラブルは、大きく4種類に分けられます。
まずは、メラニンを抑制する成分不足によって起こる、シミです。 肝臓では、グルタチオンと呼ばれるメラニンを抑制する成分が合成されています。 この成分が不足すると、メラニンが停滞及び増殖しやすい環境となってしまい、シミが残りやすくなるのです。
続いて、不要な物質を肌から排出しようとする事で起こる、ニキビです。 特に、肌から排出しようとした物質が毛穴に詰まると、炎症が起こるので、大変です。 また、血液の流れが悪くなる事によって起こるのが、くすみです。
さらに、たんぱく質の再合成を行う働きの低下によって起こるのが、たるみです。 たんぱく質の再合成が行われると、コラーゲンを作り出す事が出来ます。
しかし、再合成を行う働きが低下すると、コラーゲンを作り出す事が出来ず、肌はハリを失ってしまうのです。 こうした美肌を目指す女性にとっては大敵とも言える肌トラブルが、肝機能の低下によって起こるのです。
もし、シミ、ニキビ、たるみ、くすみが気になるといった場合には、低脂肪かつ高たんぱくな食生活を心がけましょう。 そして、ビタミンや食物繊維を積極的に摂取する事で、肝機能の向上をサポートしましょう。 食後に身体を倒すと、血液が流れやすくなるので、1時間から2時間程度身体を横にする事も、オススメします。
