シミが突然膨らみを帯びてきたら
シミには色々な種類がありますが、代表的なのは老人性色素斑です。
老人性色素斑とは、凸凹が無く滑らかで、紫外線によるダメージで出来るシミです。
30代〜40代以降に顔や腕、体に褐色でくっきりと表れてくるのが特徴です。
その為、多くの方が老人斑としてイメージするのは、この老人性色素斑であると言われています。 また、レーザーでの治療を望むおよそ90%の方が、老人性色素斑を取り除きたいと考えているそうです。
この老人性色素斑は、ある時突然膨らみを帯びる事があります。 膨らみを帯び、日々成長を続けて、どんどんと厚みが出てくるケースは、決して珍しい事ではありません。
しかし、膨らみを帯びて厚みのある状態になると、シミの種類は変化します。 これは、老人性いぼとも呼ばれる、脂漏性角化症です。 脂漏性角化症は、40代以降に出来やすく、いぼのように盛り上がっているのが特徴です。
頬骨やこめかみ付近に現れやすく、黒や茶色に変色して膨らんでいます。 大きさは、5mm程度のものから大きいものでは数cm程度のものもあります。
また、中にはシミの一部だけ膨らみを帯びるというケースもあるそうです。 その場合、老人性色素斑と脂漏性角化症の線引きが非常に難しくなります。
治療を受ける場合も、前者は保険適応外ですが、後者は保険適応となります。 その為、シミに変化が見られた場合は、専門医である皮膚科に足を運ぶようにしましょう。
実際のところ、素人が自分自身でシミの種類を判断するのは、とても難しい事です。 例えば、頬に左右対称に現れるのが特徴的な肝斑を、老人性色素斑と間違えてしまったとしましょう。
もし、間違えたままレーザー治療を受けると、逆に色が濃くなる可能性があるそうです。 肝斑を治療するには、レーザーよりもビタミンCやトラネキサム酸の内服薬が効果的です。
その為、自分自身で勝手に判断してレーザー治療を受けるという事はやめましょう。 まずは、きちんと皮膚科に足を運んで、種類や症状、状態をきちんと診断してもらうのが一番です。
そして、種類や症状、状態に合わせた治療方法を提案してもらいましょう。 もし複数の治療方法が提案された場合は、メリットやデメリットを教えてもらい、比較検討して選ぶようにしてみて下さい。