トラネキサム酸が美白に効くメカニズム
しみやくすみは美肌や美白には大敵です。
しみやくすみ対策として現在サプリメントや化粧品、パックなど様々なものが市販されていますよね。
美白成分にはたくさんのものがあります。
フルーツに豊富に含まれていて美白成分として有名なビタミンC誘導体やシミを消す力が強くて皮膚科で処方されているハイドロキノン、ハイドロキノンから美容用に作られたアルブチンなどがあります。
シミが作られにくくなる作用のあるものもあれば、できているシミを消してくれるものもあるので、一口にシミに効果があるといってもそのメカニズムは異なります。
トラネキサム酸も美白成分としてよく使われていますね。 トラネキサム酸は元々医療現場で使われていた止血剤で、薬用のアミノ酸です。 このトラネキサム酸は長らく医療用として使われてきましたが、最近では肝班に効果があるとして有名になりました。
肝班はシミの一種で、３０代女性できやすいシミです。 目元や口元、頬などに左右対称のシミができるのが特徴で、原因ははっきりとは解明されてはいませんが、更年期に入る年にできやすいことや妊娠された方に多いことから、女性ホルモンが関係しているのではないかと考えられています。
肝班などのシミは紫外線があたることによってできるメラニンが肌に沈着して肌にできるものです。 紫外線は人体に有害な電磁波なため、肌にあたると肌細胞を破壊してガン化して皮膚ガンを起こす可能性があります。
有害な紫外線から守るために、体内で紫外線を吸収する黒色のメラニンが作られるのです。 シミを作りにくくする成分はこのメラニンを作る酵素のはたらきを抑えるというメカニズムになっており、トラネキサム酸も同じメカニズムでしみやくすみ防止効果があります。
トラネキサム酸はメラニンの生成を促すプラスミンのはたらきを阻害する効果があり、内服薬と外用薬の２種類があります。 内服薬は主に医療用で使われ、止血剤としての作用もあるので、病院や薬剤師からでしか処方されないもので、服用する時も注意が必要です。
対して外服薬などの外から摂取するタイプのものは止血剤としての作用はほとんどないので、美容を目的として化粧品などによく含まれています。
