美白サプリを飲むと白髪が増える？
「美白サプリを飲むと白髪が増える」という話を聞いたことはありませんか？
これは半分事実です。
何故半分かというと、美白サプリというよりも中身の成分が原因だからです。
全員が必ずなるというわけでもありませんし、予防法もあります。
原因は、美容サプリでよく入っているＬ－システインが。 Ｌ－システインにはメラニン色素の生成を防ぐ効果があります。 肌でだけ効いてくれればいいのですが、これが髪の毛部分のメラニン生成まで抑制してしまうため、白髪が増えることがあるとされているのです。
これによる白髪を防ぐ方法は二つあります。 一つは、Ｌ－システイン以外の美白成分を利用すること。 ビタミンＣやトラネキサム酸など、他にも肌を白くする効果のある成分は数種類あります。
トラネキサム酸は医薬品になるので、皮膚科などで処方してもらうか医薬品の棚を見てみてください。 もう一つは、ビオチンを摂ること。 ビオチンというのはビタミンの一種で、不足すると白髪が増えるなどさまざまな悪影響が出ます。
意識して補うことで、Ｌ－システインによる影響を防げるかもしれないそうです。 日本では成分表に記載されないため、ビオチンを多く含むレバーや豆類、卵黄を食事に取り入れるといいでしょう。
とはいえ本来は腸内で作れる栄養素なので、通常の食生活でビオチンが不足することはほとんどありません。 抗生物質の使用などで一時的に不足する可能性はありますが、「毎日レバーを食べなきゃ！」なんてことはしなくて大丈夫。
Ｌ－システインを含むものを飲んでいる間だけ、少し意識すれば良いでしょう。 サプリで摂ってもいいですね。 また、最近の研究でメラニン色素の運搬を妨害する酵素が見つかったそうです。
肌ではこの酵素を妨害し、髪の毛には運ぶような方法が考え出されれば、どちらもうまく解決できるかもしれません。 今後が楽しみですね。 Ｌ－システインは過剰摂取による害もありますので、海外のサプリを飲む場合にはそちらにも注意が必要です。
日本と外国では薬やサプリに使える成分の基準が違うため、過剰摂取することもままあります。 ピルカッターを使って半分に割ったり、飲むのを二日に一回にしたりするなどして調整している人が多いようです。 頭の片隅にでも置いておくといいかもしれません。
