美白有効成分の薬品
日本では薬事法によって化粧品に使用できる成分として認められているものが決まっています。
美白スキンケアと言われていても、シミ・そばかすを防ぐ効果がある程度あっても、それほど大きな効果は期待できません。
中には製薬会社や薬品工業会社が、薬用美白化粧品を出したりしていますが、薬事法で有効成分は決められていますので、効果はあまり変わらないと思います。
一方、皮膚科で処方される薬品には、具体的な効果が期待できると言われます。 これまでアメリカでは使用が認められていた「ハイドロキノン」が、日本でも使用が認可されるようになって、注目を集めています。
ハイドロキノンはお肌の漂白剤と言われる薬品で、アメリカのFDAが美白効果を認めている唯一の成分です。
日本では長い間、化粧品として配合されることが禁止されていましたが、これまで化粧品に配合されていた美白の有効成分と比較するとどうなのでしょうか?
一般的な有効成分として知られているのは、アルブチンやコウジ酸などがあります。 アルブチンは、元来植物に含まれる成分で、メラニン生成に必要な酵素に作用して、メラニン生成を抑える働きがあります。
麹から取れるコウジ酸も、同じようにメラニンの生成を抑制する働きを持っています。 アルブチンもコウジ酸も植物など天然由来の成分ですから、肌には優しい成分ですが、効果は緩やかで、即効性など強い作用を期待できるものではありません。
一方、ハイドロキノンはアルブチンやビタミンC誘導体の約100倍の美白効果があると言われています。 メラニン生成に必要な酵素の働きを抑制し、シミの予防だけでなく、できてしまったシミに対してもメラニンを分解し、除去する効果が期待できます。
すでにできてしまったシミに対して効果を発揮する成分は、現在の日本ではハイドロキノンだけになります。 その分、肌に非常に強い刺激がありますので、濃度に注意する必要があり、皮膚科で処方される場合は4〜5%が多いようです。
ハイドロキノン配合の化粧品は・・アンプルール