シミとホクロの科学的な違い
シミもホクロも、年齢とともに増えていくという点においては共通していますね。
また、その色素が茶色から黒にかけての色であることも共通しています。
シミとホクロの違いは、多くの方がなんとなく分かっているように思います。 ホクロを指してシミと呼ぶ人はいないですよね。
つまり、見た目の違いは認識しているのです。 しかし、シミとホクロの科学的な違いを理解している人はどのくらいいるでしょうか。
シミもホクロも、その色素の成分はメラニンです。 シミは、紫外線などの外的な刺激によって体内にあるチロシナーゼという酵素が活発になることで生成されます。
チロシナーゼは、メラニンの生成を促す作用があります。 チロシナーゼの働きが過剰になると、ターンオーバーによって排出することができる以上のメラニンを生成することになり、排出されなかったメラニンがシミになるのです。
対するホクロは、メラニン色素だけではなくメラニンを生成するメラノサイトという組織が1部分的に増殖したものです。 そのため、ホクロはシミよりも色が濃く、盛り上がっているものもあります。
盛り上がっているホクロは特別に色素性母斑と呼ばれます。 皮膚の深くまで増殖が進むにつれ、盛り上がって見えます。 また、深く進んだものの中では色素が強くなり青っぽく見えるものもあります。
ホクロもシミも特別に切り取る必要はありませんが、ホクロの中には悪性黒色腫と呼ばれるものがあります。 進行性で、足の裏に出来やすいと言われているため、足の裏に大きなホクロが出来たら気をつけましょう。