妊娠中のシミの対策とタバコが与える悪影響
妊娠をきっかけに、シミやそばかすが増えたという女性は珍しくはありません。
何故なら、妊娠中とはホルモンバランスが大きく変化する時期だからです。
その為、紫外線に対する感受性も、他の時期と比較すると強くなりがちです。
つまり、ちょっとそこまでと日焼け止めを塗らずに出かけたりすると、後悔する事になるという事です。 また、手抜きだけでなく日焼け止めの塗り忘れも大きな原因となるので、他の時期の数倍は、日焼けに気を遣うようにしましょう。
妊娠中の場合、出来てしまったシミの治療も行う事ができません。 レーザーで取り除くという方法は、とてもポピュラーとなりました。 しかし、妊娠中に行うと、普段よりも強い痛みを感じると言われています。
では、レーザーではなく塗り薬では？と思う方もいるでしょう。 塗り薬としてポピュラーなハイドロキノンやトレチノインも、お腹の中の赤ちゃんに影響を与える可能性があるので、使用不可能です。 このように、妊婦はシミの治療がまともに行う事ができないのです。
では、どのような対策を講じると良いのでしょうか。 まず第一に、日焼け止めを塗る事を徹底しましょう。 手抜きや塗り忘れは、絶対に行ってはいけません。
出かける際にはきちんと日焼け止めを塗り、日傘や帽子などでも紫外線をカットしましょう。 続いて、ビタミンCを摂取するという事です。 グレープフルーツなど、ビタミンCを豊富に含むフルーツをしっかり食べて下さい。
こうしてビタミンCを摂取する事も、妊娠中のシミ対策には欠かせません。 そして、美白化粧品を使ったスキンケアも重要です。 ただし、先に紹介したように妊婦の肌というのは、とても感受性が高い状態です。
その為、刺激の強い美白化粧品では、逆効果になってしまいます。 できるだけ刺激の少ない、敏感肌用の美白化粧品などを選んで使う事をオススメします。
また、妊娠中に出来たシミは、出産後に落ち着く事があります。 これは、出産後にホルモンバランスが整えられる事が要因と考えられています。 ただし、全ての女性がこれに当てはまるかというとそうではありません。
中には、そのまま定着してしまう女性もいますし、逆に出産後に増える女性もいます。 その為、出産後も先に紹介したような対策を講じる事を、心がけてみて下さい。
タバコにはシミの原因となる要素が含まれている
タバコは美容に悪いという話を耳にした事がある女性は多いのではないでしょうか。 実際、悪影響を与える事は事実です。 一体どのような悪影響を与えるのか、きちんと把握しておきましょう。まず、ビタミンCの減少です。 タバコを吸わない場合と比較すると、ビタミンCの体内吸収率が低下すると言われています。 しかも、体内吸収率が低下する上に、消費量は増加してしまいます。
つまり、体内のビタミンCがどんどん減少していく状態を作ってしまう事になります。 ビタミンCは、シミの原因であるメラニン色素を抑制する働きを持った栄養素です。 その為、ビタミンCが減少するという事は、メラニン色素が増えるという事に繋がるのです。
こうした事から、シミが出来やすい状態になるとされています。 ちなみに、1本吸うと25g程度消費されると言われていますが、25gとはレモン1個当たりに相当する量です。 そして、成人が1日に必要とする量も、僅か4本吸うだけで全て消えてしまいます。
続いて、血液の流れの悪化です。 タバコには、ニコチンと呼ばれる成分が含まれています。 このニコチンは、血管を収縮させる働きを持ち、吸う事によって血液の流れを悪化させてしまいます。
本来血液は、体に必要な栄養素を隅々にまで送り届けるという役目を持った存在です。 その流れが悪くなるという事は、必要な栄養素が送り届けられないという事になってしまいます。
そうすると、代謝機能に低下が見られ、肌のターンオーバーも遅くなってしまいます。 肌のターンオーバーが遅くなると、メラニン色素を外に排出する事ができません。 その為、メラニン色素がそのまま定着して、シミになってしまうという事です。
このように、タバコにはシミの原因となる要素がたくさん含まれています。 その為、現在吸っているという方は、出来るだけ早く禁煙に取り組む事をオススメします。
20代のような若い世代の場合、吸っていたところで特別シミや肌荒れが目立つ事はありません。 しかし、30代前後の世代になってくると、肌の代謝機能が低下し、血液の流れも悪化して行きます。
その為、この世代になると吸っている場合と吸っていない場合で、大きく肌の状態が異なってきます。 吸っていると、その分肌の老化を促進させる事になるのです。 こうした事から、肌の事を真剣に考えるのであれば、タバコは控えるのが一番です。
