シミを作らないメラニンの分解と外用薬
シミを作らないためには、メラニンを分解してあげればいいでしょう。
メラニンの分解と聞くと、難しい話ではないのかなと考えてしまうと思いますが、そんなに難しい話ではありません。
古い角質を剥がし落とす新陳代謝である肌のターンオーバーは分かりますよね?
メラニンは、紫外線や活性酸素によって肌に受けるダメージに対してメラニン色素を作って、その防衛機能で肌を守っているのです。
普通だとこの外敵から守ってくれた、メラニン色素は肌のターンオーバーで、古い角質と共に体外に出ていくことを、一般的にこれをメラニン分解と言います。
このような仕組みでメラニンを分解して、シミをできないようにしている訳ですが、逆にシミができてしまう場合はもう分かりますよね? 肌のターンオーバーがうまくいかず、メラニン色素が皮膚内部に沈着したままになったのがシミになってしまうのです。
ですから、シミを作らないためには、肌のターンオーバーをしっかりしたものにして、メラニンを分解できれば、紫外線を浴びていてもシミにはならないのです。
肌のターンオーバーは、どうしても老化によって衰えてきます。 だから歳を取ったらシミが増える人が多い理由がここにあって、それに紫外線から肌を守る力も弱まってきているでしょう。
この肌のターンオーバーを維持するには、ターンオーバーが活発に行われる午後10時から午前2時までの間は、肌に負担の掛かることや運動・飲酒はしない方がいいでしょう。
それに、とても大事なのが、肌の角質層の保湿で、それと同時に角質層に不必要なのが油分なので、綺麗にメイクを落とし、肌にうるおいを与えてあげることが重要になってきます。
その角質層への水分補給ですが、ターンオーバーが活発な夜の時間までに済ませておくことをお薦めします。 このように、角質層への水分補給をしっかり行なうと肌のターンオーバーを正常に維持することができると思います。
肌のターンオーバーがしっかりしていると、紫外線を多少浴びてメラニンが生成されたとしても、メラニンを分解できるのでシミができることはないでしょう。 肌の保湿と生活リズムを意識して過ごすようにすれば、シミができにくい肌を手に入れられるでしょう。
外用薬でシミを改善
出来てしまったシミを改善したり、予防したりするには、日頃からしっかりとスキンケアを行うことが重要となります。 常に美を追い求める女性だからこそ、シミは肌の大敵でありますが、スキンケアや紫外線対策以外に、薬による改善も考えられます。例えば、「かんぱん」と呼ばれる30代から40代にかけて多く見られるシミがありますが、これに関しては改善への効果を発揮する内服薬が存在します。
しかし、実際のところ、シミを改善するための内服薬はその種類が非常に少ないのが現状であり、かんぱん以外のシミには効果を発揮しないというケースも存在します。
一方で外用薬…つまり塗り薬や貼り薬などで、治療する方法もあります。 外用薬でシミを改善するものとして、レチノイン酸を含んだものが挙げられます。
そもそも、シミは肌が紫外線に触れることで生成されるメラニンと呼ばれる物質が原因となります。 出来てしまったメラニンを体外に排出すること、さらに肌のターンオーバーによって、新しい肌によみがえらせることで、シミを改善することが出来るのです。
レチノイン酸を含んだ外用薬は、肌の表面にある細胞を活性化することで、次々と新しい細胞を増やしていく力を取り戻すことが出来ます。
つまり、ダメージを受けた肌をよみがえらせようという、いわゆるターンオーバーをしようとする力を増幅してくれるというわけです。
肌の新陳代謝が活発化するとともに、メラニンを体外に排出する効果が重なって、シミを減らし、完全にけすことが可能になるのです。
ただし、レチノイン酸の外用薬を使用するときは、医師の診察を受けた上で、しっかりと指示を守って使用することが重要となります。
このような外用薬は「効果があるから」という理由で、一気に使ってしまうと、逆に皮がむけるなどの副作用を引き起こす可能性があります。 正しく肌を回復させるためにも、医師の指示を守ることが重要となります。